松本市歯科医師会学術大会に出てきました
先日歯科医師会館にて 平成20年度松本市歯科医師会学術大会がおこなわれた。
今回講演して頂く先生はお二人ですが、両先生ともNHKの「ためしてガッテン」等に
出演されマスコミなどで注目されている先生だ。
演題は以下の2題
1.「摂食・嚥下機能から見た栄養支援」 菊谷武先生
良く物が噛めない障害は、歯がなくなる、入れ歯が合わないなどの、咀嚼器官により起る器質的機能障害と、咀嚼に関係する神経や筋肉がうまく働かない運動障害性咀嚼障害に分類できる。
・ 器質的機能障害 咀嚼器官の物理的欠損、損傷により起る。
・ 運動障害性咀嚼障害 脳血管障害や神経性疾患により起る。
2.「我々医療人はどのように口腔ケアを活かすべきか」
静岡県米山歯科クリニック院長 米山武義先生
交通事故による死亡者は年々減っているが、今では食べ物の誤嚥による窒息死亡者の数は年間7000人を超え、交通事故より多くなってしまっているとのこと。
65歳以上が7%を越えると高齢化社会と言い、14%を越えると高齢社会と言いますが、14%に至るのに要した年数を見ると、フランスが114年、スウェーデンが85年、イギリスが47年、ドイツが40年かかったのに対し、日本は1994年に、24年間という人類史上最短のスピードで超高齢化社会に突入してしまったそうです。
総務省によれば、2014年には高齢化率が25%を越える「超高齢社会」が到来し、65歳以上が3400万人になります。これに伴い独居老人世帯も500万を超えるそうです。
また2025年に老齢人口がピークを迎えるものとされていますが、そのときの65歳以上の割合は35%に達するものと推定されています。
このような社会では今までの常識は通用しなくなります。
60代、70代でも働くことは当たり前になるかもしれません。
このときに我々歯科医は何が出来るでしょうか。
非常に考えさせられた講演会でした。
この講演会は翌日は
松本市歯科医師会の主催等により、松本市中央公民館Mウィング6階ホールにて市民公開講座として開催されました。
○ 平成20年度松本市歯科医師会第3回市民公開講座
日時: 平成20年7月27日(日)午前10時~11時半
講師:菊谷武 先生 日本歯科大学准教授 口腔介護・リハビリセンター長
米山武義先生 静岡県 米山歯科クリニック院長
演題:
・ 第一講演 口から始まる介護予防 -口腔ケアで寝たきり防止―
講師:菊谷武先生
・ 第二講演 口は長寿の門 ―口腔ケアは肺炎予防の要―
講師:米山武義先生
当日は297名の市民の方々が集まり、熱心に聴講されていました。当日は最後にはイスが足りなくなるほどの盛会でありました。この問題にたいする 市民の皆様の関心の高さがよくわかりました。
2日間、講演の準備、後の宴会、片付けなどで本当に疲れました。