インプラントの利点
長期的な持続性
インプラントは耐久性が高く、正しいケアとメンテナンスが行われれば、10〜20年以上も持続することが多い治療です。他の補綴法と比較して、再治療の必要性が低いのも特徴です。
天然の歯に近い嚙み心地
人工の歯根を顎の骨に埋め、両者がしっかりと結合するので、物を噛んでも動いたりすることなく、よく噛むことができます。
インプラントの歯根部分は歯ぐきの下に埋まります。表から見える部分は天然歯に似せたセラミックの歯ですので、自然な見た目を再現することができます。
高い機能性
インプラントはしっかりと骨に結合し、咀嚼や話すといった口腔機能を復元することができます。また、取り外し式である入れ歯のように違和感が強く出たり、外れてしまうことが少ないです。
骨の保持
歯を失った顎の骨は、刺激を受けないため、だんだん痩せていってしまいます。インプラントをいれた骨は、噛む刺激が骨へと伝わり、長期的に骨の維持へとつながります。他の治療法に比べて骨が痩せづらく、顔の張りなども保ちやすい、つまり見た目を若々しく保ちやすいと言えます。
インプラントと他の治療方法との比較
歯を補う治療方法は、主にブリッジ、入れ歯、インプラントがあり、以下で比較検討します。
他の治療と比較した寿命や予後について
様々な報告ががあるため、一概には言えないですが、
10年での生存率は
インプラントでは92~98%
ブリッジでは85%
部分入れ歯 5年で50%程度
となっており、インプラントが一番生存率が高く、欠損補綴では第一選択になると考えます。
これはあくまで、ブリッジや入れ歯でもお手入れの状態、お口の環境、支えている歯の状態が良ければ、もっと長持ちする場合もあります。
しかし、ブリッジや入れ歯の場合、装置を支える歯の状態が悪くなってしまったら、装置自体の状態が良くても作り替えなければならず、再治療となります。その点インプラントは単独で機能させられるため、寿命も長くなりやすいと考えます。
利点の比較
インプラントとブリッジの比較
インプラントの利点
- 歯を削らない
- 清掃性がよい
- 歯の負担が少ない
- 違和感が少ない
- よく噛める
ブリッジの利点
- 保険治療で行うこともできる
- 外科処置が必要ない
- 治療期間がインプラントよりも早い
インプラントと入れ歯の比較
インプラントの利点
- 違和感が少ない
- しっかり噛める
- 歯の負担が少ない
入れ歯の利点
- 保険治療で行うこともできる
- 外科処置が必要ない
- 治療期間が短い