医療行為すべてに当てはまる話ですが、治療方法にはデメリットが必ず存在します。インプラント治療に後悔しないためにもデメリットやリスクを認識することは重要です。
当院ではデメリットも含めしっかりと理解いただいてから、治療をすることをこころがけております。
インプラントの主なデメリット
- 原則として保険適用にならない
- 麻酔をともなう外科手術が必要になる
- 治療期間が他の方法と比べて長い
インプラント治療は、一部の先天性疾患やがんなどに用いる治療以外保険適用になりません。全額を自費で支払う必要があります。できるだけ歯の治療にかけるお金を抑えたい場合は、保険治療が可能である入れ歯やブリッジ治療を検討することになります。
インプラント治療は、顎の骨に人工の歯根であるインプラント体を埋めこむ必要があります。その際、外科手術が必要になります。外科処置は、大学病院勤務の外科処置にたけているDrが担当しますが、ブリッジや入れ歯は外科処置が少ない治療となっております。
治療期間が他の方法と比べて長いことが多いです。インプラント治療を行う場合は外科手術が必要であります。そのため傷口が安定するまでは次のステップに進めないため、入れ歯やブリッジといった治療と比べると、インプラントは治療期間が長くなります。
その他の合併症リスク
インプラントも歯周病になることがあります。
インプラントは歯ではないので虫歯にはなりませんが、歯ブラシがうまくできず、汚れがたまっているとインプラント周囲炎という、歯でいう歯周病のような状態になります。
インプラント周囲炎になると、まわりの骨が溶けて、インプラントが揺れるようになってしまうことがあります。それを予防するためには、適切なブラッシングとメンテナンスを行うことが重要です。
インプラントと骨が結合しなかった
インプラントと骨はまれに結合しない場合があります。原因としてインプラントを入れる部位の骨質、体質、持病、喫煙などがあげられます。インプラントの成功率は高いですが、100%になるわけではないため、患者とよく相談し、インプラントと骨が結合しないなどに対処できる歯科医師の技量が必要であります。
インプラントを担当する当院副院長は信州大学口腔外科で、インプラントはもとより、外科処置や口や全身の病気に関連する病気について長年携わってきました。
インプラント治療は、信頼できるクリニックを選んでください。
全体的に口の中の状態を考えながら治療計画は立てられているか?
インプラント治療は非常に良い方法ですが、インプラントの目的は、健やかに長く安全にご飯を食べていただけるように行うものでもあります。インプラントをしても、反対の顎の噛む歯がすぐ悪くなるようなら、噛むことができなくなってしまいます。
CT検査であごの骨の状態をチェックする
CT検査を行うことで顎の3次元的なデータを得ることができ、インプラントの埋入位置や角度、深さなどを正確に判断、治療を行うことができます。
定期健診の際にインプラントは見てもらえるか?
インプラントは非常に有用な方法でありますが、人工物でもあるため、メインテナンスは、長期にわたりインプラントを維持するために「必要不可欠」です。インプラントを入れて終わりでなく、その後も悪くならないように定期的にチェックすることが大切です。