再発がなるべく起こらない治療を目指して

根管治療でこんなお悩みはありませんか?

  • 過去に治療しているが何回も痛んだり、腫れを繰り返す
  • 治療の回数・期間が非常に長い
  • 治療しているが痛み・腫れがひかない
  • 抜歯と言われたが歯が残るか知りたい
  • インプラントではなく自分の歯をなるべく残したい

当院の特徴

  • マイクロスコープを含め拡大視野下での根管治療を行っております。(主に副院長による治療で用いられ、根管治療はすべて保険治療で行えます。)
  • CTにて根管内を評価し、根を詳しく調べ、治療を行います。
  • ラバーダムという根管内に唾液を入れないゴムのシートをつけながら治療をしております。
  • NITIという根管の追従性の高い器具を用いた根管治療を行っております。
    • 再発症例に対しては、歯根端切除術を施行し、さらに再発率を少なくしております。
    • 高周波装置を導入しており、HFC(高周波通電)機能(歯髄の焼灼、根管内外の感染組織や汚染物質の焼灼)を行っております。

    根管治療の成功率とは

    日本では、この根管治療が軽視されていて不十分な治療となっているケースが多く、成功率も非常に低いです。治療しても再発する場合が多々あります。
    これまでの報告では、根の先に病気のある歯の根管治療の成功率は、60~80%程度とされています。 東京医科歯科大学付属病院の調べで根管治療の再発率(失敗率)を示したグラフです。45~70%の歯で再治療が必要になっていることがわかります。

    図:2005.9~2006.12東京医科歯科大学 [ 根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率 ] より引用

    当院では適切な設備、根管治療を行うことにより、再発率を少ない治療を目指しております。

    再発の少ない根管治療
    精密根管治療で使う器具

      マイクロスコープ

      当院では、マイクロスコープを使用し精密根管治療を行っております。
      根管の中は非常に複雑です。マイクロスコープを使用することによって肉眼よりも10~20倍拡大しながら治療することができます。

      根管内は以前、神経、毛細血管があった空間のため、毛の先よりも細い管の中をきれいにしなければ根管内をきれいにすることができないこともあり、マイクロスコープはそうした構造をとらえることができ、再発の少ない治療をすることができます。

      治療をより精密に、かつ再発が起こらないような治療を目指しております。可能な限り「歯を残す治療」を行います。
      神経の治療で『歯を抜かなければならない』と言われた方、まだ歯を残せる治療法はあるかもしれません。 お気軽にご相談下さい。

      マイクロスコープで撮影した写真

      マイクロスコープを用いた根管治療を行うことにより、根管内部の細かい構造をとらえながら根管治療を行うことができます。

        CTを用いた精密な診断

        根管治療の難治ケースや小さいレントゲンでは、病巣の範囲や大きさが分かりにくい場合にCT撮影を行います。 従来のレントゲンでは、平面であるため、前後の構造物が重なることにより、うまく診断できないケースがありましたが、CT撮影を行うことにより、歯牙を三次元的に細かく評価、ひいては再発の少ない治療をすることができます。

        CTの撮影画像

        CTによって、病巣の広がりやどの根管に問題があるのかが鮮明に分かります。

        ① 複根歯

        ② U字状の根管

        • 根の治療時に見つかりづらい未治療の根管、根の形態
        • 病巣の広がり方
        • など様々情報をCTにて得ることができます。

          ラバーダムによってできる限り無菌環境を作る

          ラバーダムとは根管治療中に、治療している歯にかぶせるシートのことです。
          ラバーダムをしないで治療すると唾液が根管内に入り確率が高まります。唾液は糞便中と同じくらい細菌がいるとものいわれるため、唾液を根管内に入れないことで、根管内の細菌を少なくし、ひいては再発を少なくすることができます。
          海外では根管治療中にラバーダムを行うことはルーティンで行われていますが、日本での使用は5%ほどと言われています。

          切削器具に関して

            NiTiファイルの使用

            一般的に日本の根管治療では、ステンレス製のファイルと呼ばれる器具のみを使用して根管の中を綺麗にしております。
            また、根管の充填にはガッタパーチャと呼ばれるゴムのような材質を使用して充填します。昔ながらの器具で優れている器具ではありますが、複雑な根管ですと、この器具だけでは到底根管の中をきれいにできませんし、密に充填することはできません。

            精密根管治療で使用する器具

            精密根管治療で使用する器具は様々あります。

            • ステンレス製、NiTi製のファイル
            • 超音波振動の様々の形状の切削器具

            充填材

              MTAセメント(根管充填材)

              根に穴があいた歯に関しては根管治療の成功率が激減します。
              当院は根管治療に積極的にMTAを使用しております。MTAセメントを使用することで、空いた穴をふさぐ効果や細菌を封鎖する効果も期待できます。
              MTAセメントが出現して治療の成功率は格段に上がったとの手ごたえがあり、近年様々な論文もでてきております。
              必要に応じて使用しますが、とても生体親和性の高い優れた材料です。

              治療に伴うリスク

              根管治療を行うと、根の先が器材や薬剤により刺激され、一時的に痛みが出ることがあります。

                それでも再発してしまった場合の追加治療

                歯根端切除術

                  根管治療を行ったが再発して悪化してしまった場合や、歯根内が複雑に曲がっていたり、細くて治療がしっかり行えない場合などに歯根端切除術が行われます。
                  また、歯根端切除術が難しい部位には、意図的再植術が行われます。

                  歯根端切除術とは

                  歯根端切除は患部の歯の歯肉を剥離して、直接歯根の先の病巣を除去すると共に炎症の原因となっている歯根の先をカットして根管を閉鎖する手技です。ただ基本は根管治療になります。しっかり根管治療を行うことが先決です。

                  歯根端切除術の治療例

                  歯根端切除術を行うケース

                  根管治療で症状が治らない場合

                  炎症が続き、病変が大きくなって歯根の外側にも汚れが付着してしまうと根の中を綺麗にする根管治療では治せない場合もあります。また、歯根嚢胞といって、膿の袋ができてしまうと根管治療では治せない場合があります。このような場合に適応します。

                  被せ物が入っていて根管治療をやりたくない方

                  基本は根管治療をおすすめしておりますが、最近被せものを装着した場合患者さんがその被せものを除去したくない場合に適応します。

                  歯根端切除術を受ける際

                  まずは検査が必要になります。基本的には根管治療を行ってからなので、すぐに行う治療ではありません。また外科処置になりますので、器具の準備や滅菌がありますので、予約が必要になります。

                  処置自体は保険治療で行うことができます。処置時間は1時間程度です。
                  術中は麻酔をしますので、痛みはほとんどありません。長い時間に及ぶので切れてきたら麻酔を追加しますが口を長時間開けているのが少しつらいかもしれません。もし、つらくなったら休み休み行います。

                  歯根端切除術のメリット・デメリット

                  メリット

                  根の治療で治らなかった方が、歯の残すことができる可能性あります。
                  昔であれば、根管治療で治らなければすぐに抜歯でしたので、これは患者さんにとって非常にメリットがあります。
                  現在マイクロスコープ、CTの活用により根管治療の成功率が上がっており、加えて歯根端切除を行うことにより、総合的に根管治療の再発を少なくすることができます。

                  デメリット

                  歯根端切除のデメリットは外科処置を行うということです。歯肉を触りますので歯肉退縮が起こる可能性があります。
                  外科処置なので術後腫れや違和感が生じる場合があります。
                  歯根をカットするので根が短くなり、歯が揺れる可能性があります。

                    歯根端切除術の治療の流れ

                    ①検査
                    ②根管治療
                    ③治らない場合歯根端切除を行うかを含め相談
                    ④行う場合手術
                    ⑤消毒・抜歯
                    ⑥歯肉が治ってきたら被せものへ移行

                    歯根端切除術の注意点

                    その当日は血行がよくなること(アルコール、お風呂、激しい運動)は避けてください。
                    歯ブラシは約1週間患部にはあてないでください。
                    患部での食事、辛いもの熱いもの等刺激のある食事もご遠慮ください。
                    また、オペが100%成功するわけではありませんので、再発する場合もあります。その場合は次のステップを考えていきます。

                    意図的再植術

                    歯根端切除術と同じように難治性の根尖病巣に対して行う治療方法であり、歯根端切除術が適応とならないような奥歯の治療などに用います。

                    治療方法

                    歯の抜歯を行い、根尖病巣の除去及び、歯根の切断、切断面にMTAの充填を行います。

                    意図的再植術治療例

                    詳細はこちら

                    休診日カレンダー

                    診療時間:月 - 土 午前9:00-13:00/午後14:00 - 18:00
                    休診日:木曜日・日曜日・祝日(都合により変更する事があります)
                    連休前後は混み合いますので、ご予約はお早めにお願いいたします。

                    アクセスマップ

                    鈴木歯科医院
                    〒390-0805 長野県松本市 清水2-3-1
                    TEL:0263-32-3443