ヨシオカ駒ヶ根工場
先日、運転が嫌いな私としては珍しく高速で駒ヶ根まで行ってきました。
行く先は(株)ヨシオカ駒ヶ根工場です。外見はよくある普通の工場です。もともとはワープロの部品を作っているところで、工場内に入ると整然と各種の自動工作機械がならび、油の臭いがしています。
皆さんは何で私がこの工場に来たか不思議にお思いになるでしょう。
実はここの工場の奥には真新しい建物が二棟有り、最新の歯科材料である、歯科用人工歯根(インプラント)を作っているのです。
今回はお願いして、最新鋭の工場の見学をさせて頂く事になったのです。
この材料を作っている会社はプラトンジャパンという会社で、社長は神蔵さんという言う方です。年は70??才ですが、元気はつらつ、大きな声でしっかり人の目を見て話をする方です。
社長は変わった経歴の持ち主です。
これからは世の中に貢献したいと考え、57才で長年努めた大手の製作所を退職してしまったそうです。そしてしばらくは省エネの研究等に取り組んだそうです。
しかし、同級生が皆リタイアしていく中、逆に自分で会社を作ることになってしまったそうです。そして13年前からは、未知の歯科用人工歯根の開発にとりかかり、とうとう8年前に製品化に成功しました。
ここの製品は西欧の製品と比べても品質的に優位なところがあり、近年はシェアを急速にのばしております。
特に国内で、日本の技術で、日本人が作ってしかも優秀だという、しかも長野県だというところが心を揺さぶられます。
工場内はすべてクリーンルームになっていて、自動の工作機械、ロボット等が静かに動いています。スタッフは帽子、マスク、着衣等真っ白な格好で働いておりました。
社長の「機械も技術も日本が世界一、外国の製品も日本の機械で作っているんだから、負けるわけないですよ。」という言葉、最近こんなうれしい、力強い言葉は私はひさしぶりに聞きました。