歯科衛生士見学と面接

ここのところ来年度卒業歯科衛生士の医院見学、
面接が続いている。
ここ数年歯科衛生士は、全くの売り手市場で、
一人の就職希望に求人が何軒もある状態が続いている。
こんな状態なので年若い学生さんが少々求人側に勘違いを
起こしてしまう事も残念ながらある。
いきなり電話で見学させろといってきて、当日待っていると、
今日は用事が出来たのでいきませんといってきたり、
挨拶もろくにしないで見たいだけ医院を見てかえって
いったりと、まあ本人の人柄によるところが大きいので
しかたがないと思うけれど、つきあわされる方は大変です。
さてここのところの不況、求職難とは関係がないと思われていた
歯科衛生士の求人。
鈴木歯科医院で求人を出したところ、今年は実にたくさんの
方が見学、面接がきている。
これにはちょっとびっくり。
学校にお聞きしたところ、やはり例年よりは求人が減っているらしい。
ある意味今年はよい人材を採用するチャンスだともいえるが、
後は自院にどのくらい雇用する力があるか、経営能力次第という事になる。
学生さんをと話をしているといろいろな話題が出てくる。
研修に行っている歯科医院で今までの人生ではなかったような怒られ方
をして、自信をなくしたり、落ち込んだりしている方も多い。
これを単純にあんたの頑張りが足りないんだと言う訳にいかない事も多く、
研修先でのスタッフの対応、院長の態度など、学生を通して聞いている
ことではあるがいろいろ考えさせられる。
いきなり研修先の医院スタッフに怒られて、研修期間ずっと無言で昼食
を食べ続けた等。
大変な思いをして研修しているんだねと言ったら、目から涙を流す学生
さんもいた。
楽天を止めた野村監督がどうやって選手を育てるのかというインタビュー
を受けていたとき、「人を育てることは、自信を育てることだ」と
言っていた言葉を思い出す。
それにしても自医院のスタッフはいい人ばかりがそろっている。
皆見学の学生さんに優しく接している。すばらしい、さすがです。
でも医院に採用されるのは一部の人だけ、せっかく医院に来て
もらっていろいろ話をしてくれたのに、心から申し訳なく思います。