琴浦の海底のお地蔵様
皆様海底にお地蔵様があるのを知っていますか。その地蔵様は佐渡の琴浦の海底24mにいらっしゃいます。海底に地蔵様なんて、なんてロマンチックな話でしょうか?
私は最初この話を聴いたとき、きっと昔の日本海を行く和船が嵐に遭って地蔵様ごと沈んだんじゃないかと思いました。なにせここは江戸の昔から千石船が行き来したところ。そばにはかつて廻船業で栄え一時は佐渡の富の三分の一を集めたと言われる宿根木(しゅくねぎ)の古い港町があります。
しかし港には今でも船のとも綱を結んだという石が残っていますが、船の姿はありません。前に私の訪れたときには、きれいな海の中に魚やイカがのんびりと泳いでおりました。
さて今回私はここ佐渡の琴浦にきて、地元の方に、例のお地蔵様の事をお聞きしますと次のような答えが返ってまいりました。
「それは水深24Mに沈む「幸福地蔵」と申します。水中の安全を願って沈められました。毎年5月1日と8月23日には神主さんが安全をお祈りしてくれます♪
またその2回の時はダイバーが小さなミニ地蔵を持ってダイビングをします♪おかげでここのポイントではずーっと無事故なんですよ♪」
何ダイビングですと!私この4月にライセンスを取ったばかりのバリバリの初心者です。幸福地蔵様に会いたいので是非連れて行って下さい。と地元のダイビングセンターの先生にお願いして早速潜りました。
ダイビングの準備
そろそろ潜りますか
私は自慢ではないですが、今まで12m以上海に潜ったことはありません。海って20mくらいになると暗くなってくるんですね。知らなかった。
その地蔵様は海底の垂直に切り立った崖の下に確かにいらっしゃいました。回りにはお供え物やお賽銭もしっかりありました。
私は何故かお地蔵様を見ると手を合わせてしまいます。 家族の事、健康のこと、仕事のことかなりたくさんの事をお地蔵様にお願いしてきました。そしておかげさまでタンクの空気の残量が少なくなり、横にあった洞窟には入れませんでした。
今回佐渡に行ったときはちょうどお盆の迎え火をたく日でしたが、ここの迎え火は私達のところとはチョット違います。まず近所の住民が集まって藁でお船を作ります。出来上がったらこれを船とロープで繋いで火をつけます。そして沖まで引っ張って行くというものです。ご先祖様は海から来るという事ですかね。
佐渡の迎え火
地元の人と話が出来、異なる伝統、歴史を感じる事ができました。