白村江の戦
先日歯科医師会の学術研修で韓国へ行く機会がありましたので思い切っていってきました。
今回、我々はソウルから太田にある忠南大学をたずねました。太田市まではソウルから列車セマウル号に乗って1時間半かかります。忠南大学は,医学部や工学部,経済学部など,10学部,計2万人の学生が学ぶ大きな大学です。またここは人工100万人を超す近代的都市ですが、大学には駅から路線バスに乗って50分ほどかかります。料金は1000ウォン(100円)ほど。またここの近くには宿泊地の儒城温泉があります。今回は現在この大学の講師をなさっている金先生にいろいろお世話になりました。金先生は非常に誠実でまじめな先生で日本で韓国語の先生もしていたことがあり、日本語は大変に上手でした。
先生から日本人と韓国人がなぜいがみ合うのかを、過去の歴史から、現在まで非常にわかりやすく解説して頂き、私が抱いていた疑問の多くのものの答えがえられました。
また韓国の若者の考え方、普段の生活ぶりなども事細かに解説していただきました。
先生の話だと、日本と韓国の若者とは基本的にはあまり違いはないといっておられました。
翌日早起きをして(5時)、健康ランドのような温泉に入りました。あかすり、マッサージ、サウナ、数種類のお風呂等があり朝早いのに人がたくさんいてビックリしました。また日本だとタオルで前を隠して風呂場にいく人が多いのですが、ここでは正々堂々皆さん歩いて行かれます。露天風呂はないようです。
このあと学生達が通う食堂で豆腐チゲ?といろんな種類のキムチで朝食を取りました。感想は安くてボリュームがあっておいしいです。一番高い物で4000ウォン(400円)でした。また今回キムチの辛さは3回食べるとなれる事がわかりました。
焼き肉もカルビと言っても牛ばかりでなく、テェジカルビ(ブタ)、タクカルビ(トリ)といろいろあり、たくさんの野菜と一緒に食べます。現地の人は牛は高いので普段、そんなに食べないと言っていました。食べ物の味が濃いせいか、ビールは薄味です。そしてコーヒーも薄味でまるで苦みがありません。値段は日本の半分から2/3位ですね。
今回地下鉄で反対方向に乗ったり、路線バスの乗り場が分からなかったり、とにかくパニックの連続でした。しかもハングル文字は全くお手上げの状態でした。手遅れでしたが、出かける前にもっと韓国語の勉強をすればよかったと痛感しましたね。
でも韓国の人は会う人皆親切でしたね。地下鉄で迷ったときなど、若いサラリーマンの方がわざわざ乗り場まで案内をしてくれました。
帰り道、百済滅亡に際して有名な「白村江の戦」(六六三年)の古戦場の近くで船にのり、新羅・唐連合軍と百済・日本連合軍の戦いに思いを寄せ、感慨にふけっておりましたら、現地の中年のおばちゃんたちにきなこ餅をごちそうになりました。