ISO9001-2008年度版グレードアップ認証審査完了
ISO9001-2008年度版のグレードアップ認証審査が終了した。
審査日初日、審査員技術専門家の某大学名誉教授のお二人とは
1年ぶりの再会です。
まずはオープニングミーティングから、院長に対して診療内容、感染対策、
歯科診療のプロセス、技工物の管理、クレーム、不適合、是正予防などを
インタビューされ、書類などをチェックされた。
特に昨年指摘された事項が正しく改善されているか新たに問題が出ていな
いかなど重箱の隅をつついて欠点を暴くような作業が続く。
この後に、実際の診療の観察とスタッフに対するインタビュー、が始まる。
受付、診療、精算、次回治療予約まで実際の患者さんを見ての審査。
疑問はスタッフにどんどんと聞いている。それにしてもうっとうしい。
特に最近のインフルエンザの流行のせいもあり、滅菌、消毒関係の
チェックは入念に行っている。
患者様が治療イスに座って器具の準備から治療中の器具の受け渡し、
追加器械の取り扱い、治療手技などを歯科医師、歯科衛生士とそれ
ぞれ注視する。
とにかく見られて治療するというのはやりにくい。
患者様もなにか落ち着かない様子だ。
さていよいよスタッフインタビューが始まる。別室にて歯科衛生士Aは40分、
歯科衛生士Bは45分、日頃の診療、や器具、機械、患者指導など院長の事
を含め事細かに聞かれる。
今年初めてインタビューを受けた、歯科衛生士Bは緊張で汗びっしょりに
なったと言っていた。
これらの作業を通じて、最初院長にインタビューした内容と、実際と矛盾が
ないか突き合わせ、問題点を指摘する。
これは経営者サイドで考えるとたまったものではない。知られたくないこと
もみな知られてしまうという感じ。
当然、改善しなければいけない問題点が出てきた。気づかなかった矛盾など
も出てくる。
疲れて嫌になった頃、本日の予定は終了。
2日目は朝8時からまずは昨年に指摘されていた改善事項について改善がされ
ているかどうかを再度、今度は各種マニュアル、文書などでチェックしていく。
後は今年の品質目標、教育計画など現在進行している業務の遂行状況を
チェックし、内部監査やデータ分析、マネージメントレビューを各種文書を
見ながらインタビューチェックされる。
ここまでくるとかなりヘトヘトになってくる。
最後の審査結果を受けクロージングミーティングを終えめでたく
ISO9001-2008年度版のグレードアップ審査が終了、認証取得した。
結果は不適合は0でこの点は大変喜ばしかったが、改善事項は2つあった。
普段から院内ミーティングなど密に行ってきたのであまり問題点はないのでは
ないかと思っていたが、いつもながら鋭い突っ込み、ご指摘参りましたと言う感じ。
客観的に物事を見る大切さを感じた次第、突っ込みはまことに鋭い
また来年は認証の更新の審査もあり、いろいろと忙しくなる予感がする。
とにかく更新が無事に終了し感謝、感謝、スタッフのみんなありがとう。
来年は審査員も変わるそうだ。
お二人とも貴重なご指摘ありがとうございました。