ISOの本審査が終了した
ISOの本審査が終了した
いやあ長かった。昨年5月のアメリカ研修後、歯科医院の客観的評価をする団体として評価機構、ISO 等を知り、以後自医院に導入するメリット、デメリットを考え、医院のシステムそのものの変更、医院の改修、改善、各種規則、規定の整備をしてきた。
そして昨年末12月に契約をおこなってから、
ずっと取得活動をしてきたISO研修も、
10月4日、とうとう審査の日を迎えた。
当日は朝4時起きして前日の診療の片付け、
医院内の清掃のチェックをおこない、文書のチェック等をおこなった。
9時10分前には審査員が到着した。
メンバーは前回と同じで審査員と
技術専門家として大阪歯科大学の名誉教授である先生のお二人です。
先月文書審査をおこなって頂き、お会いするのは今回が2回目である。
雰囲気は明るい。
それにしても、キチキチと日程を組まれている。
文書診査の時のおさらいから始まり、
いま医院でおこなっている各種の業務の計画、実施、分析、改善(PDCAサイクル)
の検証をおこなった。
前回と違い今回は厳しくチェックが入る。
前回の指摘された部分の改善についても実に細かい。
文書の書き方も、統一されているかどうかまで見ている。
文書の一つ一つのすみをつついてのチェックが続く。
これは実にしんどい物だ。
とても個人の医院では対応出来ないところもある。
「うちは病院ではないんだよ。審査員様、勘弁してよ」
と言いたい場面もあった。
こちらとしてはほとんど対応力なしで力尽きたところで、
お昼となった。
午後からはスタッフが登場して診療をしながらの審査となる。
スタッフがそろって診療室に入ってきてくれた時は、
正直救われた気がした。
患者さんは審査員です
ドアーを開けて入ってくるところから、受付で初診受付。
各種問診票の記入、保険証のコンピュータ入力、
診療室に入って医療面接と続く。
ここからは診療、口腔内診査、X-Ray、歯周検査、口腔内写真、除石と続く。
流れの間にもスタッフに次々と質問が飛ぶ。
滅菌の手順はどうしてますか。
手洗いはどうしてますか。手袋はどう・・・・・・
とにかくいろいろ聞いています。
スタッフが極度に緊張しているのがわかります。
皆一生懸命に審査員に対応してくれています。
模擬診療が終わったときは、皆さすがに疲れたようでした。
6時を過ぎてやっと診査が終わりました。
軽度の不適合が一件と経過処置が一件でした。
この是正計画を作成すれば、
ISO9001認証取得となることが決定しました
思い起こせば昨年初夏からいろいろ悩みながら
やっとここまできました。
万歳、万歳です。スタッフのみんなありがとう、
みなさんのおがげで取得出来ました。
患者さんの口に入れる物は自分でなめてみなさい。
嫌だと思ったら、きれいにしてから入れなさい。
患者さんと話すときはマスクをちゃんととってから
話をしなさい。これが礼儀です。
顎マスクは辞めなさい。
という名誉教授の言葉が心に残りました。
来年からは毎年1回審査員がきて医院の状態の診査をします。
今回初めて他人様にチェックされる辛さを知りました。
えらいことを始めてしまったと正直思います。
客観的に分析すること、継続的に改善していくこと。
顧客満足、スタッフ満足等、変化する予感がします。
日程は以下のとうり
午前中オープニングミーティング
文書審査指摘事項の確認
経営者の責任
管理責任者 文書記録管理、顧客満足、内部監査、プロセス監視
不適合、データ分析、改善(是正・予防処置)
午後
歯科診療のプロセス模擬診療の実施
①:歯科受付→診察
力量、インフラストラクチャー、作業環境、サービス計画、
顧客関連プロセス、設計開発、購買
サービス実現、監視機器測定機器,サービス監視
②歯科診療のプロセス:一般患者の診療プロセス
審査チームミーティング